2024/11/12 11:13

エッセージュシリーズで使われているダマスクローズの栽培の様子をご紹介します。

        

「ばらの町」で育ったダマスクローズ

エッセージュシリーズの原料のローズ水は、鹿児島県鹿屋市にある花とハーブの農園「ダマスクの風」で育てられたダマスクローズから作られています。鹿屋市はバラで町おこしをしていて、自然の美しいところです。

ダマスクローズが開花するのは1年に一度の限られた時期だけ。しかも、タネから育てて美しいダマスクローズが咲くまでは、2年以上もかかります。そのダマスクローズから得られるローズ水は、他にはないとても貴重なものなんです。

そのダマスクローズが育つまでの様子をレポートしました。

晩秋 : 土台づくりのスタート

ダマスクローズは「接ぎ木」という手法で栽培されます。違う種類の植物をつないで1つの個体にすることですが、ダマスクローズの土台には野バラを使います。11月頃、野バラのタネを収穫します。門倉園長が手に持っているのがその種。可愛らしいですね。

冬 : 土台の成長

農園に併設されているビニールハウスで野バラの種を巻いて育てています。5月頃苗になり、そのあとおよそ半年かけてじゅうぶんな大きさまで育てます。

次の冬 : いよいよ接ぎ木

12月中旬~1月いっぱいにかけて、いよいよ野バラの土台にダマスクローズを接ぎ木します。バラの枝が休眠に入る寒い時期にやらねばならないので、とても根気のいる作業です。

春 : ハーブとともに畑へ

5月はじめ、接ぎ木したものを畑にうつします。両脇にはバラの肥料となってくれるハーブを一緒に植えます。

バラは株元に日光を当ててあげないといけないので、草が生えないよう2~3日おきに見回る草管理がとても大切です。除草する雑草はごく一部のみ。雑草も土を豊かにしてくれるからです。

「小さい虫、大きい虫、蜂、鳥。生態系を壊したらダメ。雑草も必要なものばかり」。「ダマスクの風」門倉園長は自然農法にこだわっています。バラは病気や害虫に弱い植物です。人と環境に優しい天然素材から作った防虫剤を使用し、農薬を使わずに美しいダマスクローズを育てています。

これほどの手間ひまと愛情をかけて育られたのが、エッセージュシリーズの原料になっているダマスクローズなのです。